いらいら老眼とサヨナラする方法
年齢と共に「老眼」になってきました。
近くが見えにくくなりました。
老眼が治ることはありますか?
なにをすれば改善しますか?
老眼を進行させないためになにをすればいいですか?
金井 進さんによる老眼Contents
老眼の原因や発生機序は?
老眼(老視)の原因や発生機序を生理学的、解剖学的に理解するためには、まず目の構造とその機能について説明する必要があります。
目の構造と機能
- 角膜と水晶体: 目に入った光は、まず角膜を通り、水晶体を通過して網膜に到達します。角膜と水晶体は、光を屈折させて焦点を合わせる働きをします。
- 毛様体筋: 水晶体の形を変える筋肉で、近くを見るときは収縮し、水晶体を丸くして焦点を近くに合わせます。
- 網膜: 網膜は光を受け取り、その情報を視神経を通じて脳に送ります。
老眼の原因と発生機序
老眼は以下の生理学的および解剖学的な変化によって発生します:
- 水晶体の硬化
- 原因: 年齢とともに水晶体の弾力性が低下し、硬化します。
- 発生機序: 若い時の水晶体は柔軟で、毛様体筋が収縮することで容易に形を変え、近くの物に焦点を合わせることができます。しかし、加齢に伴い水晶体が硬くなると、形を変える能力が低下し、近くの物に焦点を合わせるのが難しくなります。
- 毛様体筋の劣化
- 原因: 毛様体筋自体も加齢とともに弱化します。
- 発生機序: 毛様体筋が弱くなると、水晶体を適切な形に変える力が弱くなります。これにより、近くの物を見る際の焦点調節が困難になります。
- 水晶体の厚みの変化
- 原因: 水晶体は年齢とともに厚くなる傾向があります。
- 発生機序: 水晶体が厚くなると、光の屈折力が変わり、近くの物に焦点を合わせるのが難しくなります。
具体例
例題1: 若い時と老眼の状態比較
- 若い時の状態:
- 構造: 水晶体は柔軟で、毛様体筋は強い。
- 機能: 近くの物を見ようとすると、毛様体筋が収縮し、水晶体が丸くなって焦点を合わせます。例えば、読書中に本を近づけても問題なく読めます。
- 老眼の状態:
- 構造: 水晶体が硬くなり、毛様体筋が弱くなります。
- 機能: 近くの物を見ようとしても、水晶体が十分に丸くならず、焦点が合いにくい。例えば、読書中に本を近づけると文字がぼやけます。この場合、遠ざけると見やすくなりますが、これは焦点が遠くに合いやすくなるためです。
老眼(老視)は、年齢と共に目の水晶体が硬くなり、近くの物を見る際に焦点を合わせにくくなる現象です。
通常、40歳以降に徐々に進行します。
老眼そのものを完全に治すことは難しいですが、改善や進行を遅らせる方法はあります。
老眼の進行を遅らせる(予防)方法
- 適切な照明を使用
- 十分な明るさの環境で作業や読書をする。暗い環境では目に負担がかかりやすいです。
- 目の保湿
- ドライアイを防ぐために目薬を使ったり、加湿器を使用する。
- バランスの取れた食事
- ビタミンA、C、E、亜鉛、オメガ-3脂肪酸など、目に良い栄養素を摂取する。
- 例: 緑黄色野菜、魚、ナッツ類、果物
- 定期的な目の休憩
- 長時間近くの物を見る作業をする際は、20分に一度、20秒間遠くを見る(「20-20-20ルール」)。
- 適切な眼鏡の使用
- 自分に合った眼鏡やコンタクトレンズを使用し、目に負担をかけないようにする。
具体例
例題1: オフィスでの作業
- 現状: パソコン作業が多く、目の疲れを感じる。近くの書類が見えにくい。
- 対策:
- パソコン用の遠近両用眼鏡を使用する。
- 1時間に一度、休憩を取って遠くを見る。
- デスク周りの照明を明るくし、目に負担をかけない。
- 目薬を使用して目を保湿。
例題2: 読書
- 現状: 読書の際に近くの文字が見えにくくなってきた。
- 対策:
- 老眼鏡を使う。
- 読書用の明るいライトを使用する。
- 読書の合間に窓の外など遠くを見る時間を設ける。
これらの対策を実践することで、老眼の症状を緩和し、その進行を遅らせることが期待できます。定期的に眼科医の診察を受け、自分の目の状態に合ったアドバイスをもらうことも重要です。
老眼の改善方法は?
老眼の予防と改善には、目のケアや生活習慣の改善が重要です。
以下に具体的な例を用いて、詳しく説明します。
老眼の改善方法
- 眼鏡やコンタクトレンズの使用
- 例: 遠近両用眼鏡や老眼鏡を使用する。
- 具体例: 読書やパソコン作業をする際に老眼鏡を使用する。これにより、近くの物が見やすくなり、快適に作業を続けられる。
- 例: 遠近両用眼鏡や老眼鏡を使用する。
- 視覚トレーニング
- 例: 目の調節力を鍛えるトレーニングを行う。
- 具体例: 近くの物と遠くの物を交互に見るトレーニングを行う。例えば、机の上の本を見た後、窓の外の遠くの景色を見る。この動作を繰り返すことで、目の調節力を鍛える。
- 例: 目の調節力を鍛えるトレーニングを行う。
- 適切な目の保湿
- 例: 目薬や加湿器を使用して目を保湿する。
- 具体例: ドライアイを防ぐために、目が乾燥したと感じたら目薬をさす。加湿器を使用して室内の湿度を保つことで、目の乾燥を防ぎ、目の負担を軽減する。
- 例: 目薬や加湿器を使用して目を保湿する。
- 手術
- 例: 多焦点眼内レンズやレーシックなどの手術を検討する。
- 具体例: 老眼が進行し、日常生活に支障をきたす場合、眼科医と相談して多焦点眼内レンズの手術を受ける。これにより、遠くも近くも見やすくなり、老眼の症状が改善する。
- 例: 多焦点眼内レンズやレーシックなどの手術を検討する。
具体例
例題1: オフィスでの作業
- 現状: パソコン作業が多く、目の疲れを感じる。近くの書類が見えにくい。
- 対策:
- パソコン用の遠近両用眼鏡を使用する。
- 1時間に一度、休憩を取って遠くを見る。
- デスク周りの照明を明るくし、目に負担をかけない。
- 目薬を使用して目を保湿。
例題2: 読書
- 現状: 読書の際に近くの文字が見えにくくなってきた。
- 対策:
- 老眼鏡を使う。
- 読書用の明るいライトを使用する。
- 読書の合間に窓の外など遠くを見る時間を設ける。
これらの対策を実践することで、老眼の症状を緩和し、その進行を遅らせることが期待できます。定期的に眼科医の診察を受け、自分の目の状態に合ったアドバイスをもらうことも重要です。
東洋医学、鍼灸治療からひと言
一般的には、以上のようなことが言われますが、老眼について一番有効なのは、目の体操(焦点を合わせるエクササイズ)が有効のように感じています。
興味ある方は、
〇〇してると目が悪くなる?改善法は?
を参照にしてください。